津波で流された
宮城県山元町の、応急仮設住宅に現在お住まいの方の、設計・確認申請・工事監理業務を私は先月から進めております。
宮城県内は、昨年の震災以降、建設・土木関係の業者さん達は忙しい日々が続いているようです。建築士さんも今抱えている現場が多くて、新規の仕事は先にならないとやってもらえない、宮城県内ではそんな事態に設計事務所全体がなっているみたいです。
そこで私に、福島市で建設関連の仕事をされている方からのご紹介で、設計の仕事がまわってきました。
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宮城県での仕事、今までした事がありません。
今回、被災された方の住宅って事で、最初の一棟は思いっきりの低料金でしても良いのかなーと考え、お引き受けすることにしました。
そこが、少し私の見通しが甘かったところです。
宮城県では建築規模に関係無く、工事中の中間検査が数年前から行なわれている事を、仕事を引き受けてから分かりました。設計屋が、工事中の監理業務でしなくてはいけない事は、福島の比では無い。
現場での写真撮影、基礎工事で例にあげますと、根入れ深さ・基礎底盤幅/厚さ・鉄筋のかぶり厚さ・基礎立ち上り高さ/厚さなど等、工程ごとに詳細に撮影が必要になり。
施工結果報告書も、中間検査チェックリストも、私が作ることになります。
工事完了までに現場に行く回数は、福島でしてきたことの倍くらいにはなりそうです。
自分が、見積もり段階で良く調べないで引き受けてしまったのですから、手間が沢山かかっても最後まで業務を全うします。現場に行く時は、朝早く出発するとか、高速を使わないようにする。自分の労働で、からだを使って監理をしていきたいと考えております。
他県で仕事をすると、いろいろ出てきます。今回は、いい勉強になったと思います。
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宮城は、復興が具体的に動き出しております。被災されている方も、福島より多いようですので、建設に関連している業者はこの先数年は仕事に困らないかと思いますね。
では私達の福島は……、原発の保証問題が、今のような、ふざけた電力会社の対応では合意する方が少ないと思いますので、まだまだ先になると思います。
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