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2009年8月29日 (土)

今回は、耐震補強工事についてです。

平成12年以降の建物は、耐力壁の量やバランスがしっかりしていて不安はありません。

平成7年の阪神・淡路大震災での建物の倒壊損傷の実態を調査検証した結果、耐震性能がよりいっそう強化されました。「強い壁にはその力に応じた強い引き抜き金物を使用する規定」「バランスよく耐力壁を配置するための数量化の規定」「地盤の強さに応じた基礎形状の規定」が新たに設けられました。

では、もっと古い建物はどうでしょうか?

平成12年以前から、昭和56年以降の建物の耐震基準は「新耐震基準」とよばれています。それ以前の建物に比べ耐震性は格段に上がっていますが、建物の間取りや形状、壁の配置バランスのよくない建物は耐震性が不十分であることも判明しました。ここで問題にしたいのは、耐力壁がそこそこ入っていても片寄った配置になっているケースは危ないのです。耐力壁の量は計算により数の規定がありましたが、間取りにより壁の配置が決められ、また南側外壁面は太陽を多く取り入れようとして大きく開口部を設けました。そう言った建物は、家全体の中で、南側の壁が少ない所から、地震の祭、倒壊が始まります。

2階南側にベランダがある瓦葺の、平成12年以前の建物は、耐震診断を行い、問題があれば早急に改修補強工事が必要だと思います。

Photo

Photo_3

バランスが悪い住宅のイメージ図です。

北側が強固でも、南側が弱い。

重心:住宅の加重の中心

剛心:耐力壁の強さの中心

重心と剛心が離れているほど揺れに対してバランスが悪

株式会社サンクレテックさんのWebへージから、イラストの利用です。

住まいの耐震補強は、今考えられる技術的に優先順位が高く、費用が安い耐震補強から進めましょう。

*完璧な耐震補強を求める事が現実的には不可能ですので、補強方法に優先順位をつける必要があります。補強の優先順位として高いのは、いかに建物の1階部分を潰さないようにすると言う事です。阪神淡路大震災の事例を見ても、2階だけが壊れていたり、屋根だけが落ちていたと言うような現象は全く見られませんでした。1階部分さえ潰れなければ、家の倒壊はかなりの確立で免れる事ができます。耐震補強のニーズは「命だけ守れればいい」という方から「建物の資産価値そのものまでも残したい」という方までさまざまです。

耐震補強は家の足元から進めていくのが基本です。

耐震診断・補強工事をする時に大切なのは正確な診断、効果の高い工事を行うことのできる知識・経験のある業者に依頼する事です。

*耐震診断・補強は阪神震災以降にできた新しい技術。この道50年のベテラン大工さんでも、補強の経験はゼロの人がほとんどです。

*地震は頻繁に起こるので定期的に家の状態をチェックしてもらうことが大切です。長い付き合いのできる業者を、ご近所の地域工務店の中から選びましょう。

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コメント

「命だけ守れればいい」という方から「建物の資産価値そのものまでも残したい」という方までさまざまです。と書いてありますとおり
予算を十分に掛けれる人とそうでない人がおります。私は予算の掛けれない方には、命だけは守れるようにしといた方が良いですよとお薦めしてます。

投稿: ショウチャン | 2009年8月31日 (月) 08時55分

ショウチャンさん、おはようございます。

有限会社ワタショウさんは、沢山の新築の事例があります。
構造材をキンケツする金物の使い方、また壁パネルを使った断熱・家全体の耐震性能を上げる取り組みも、今まで継続的にされています。
大工さんが、弟子の時代には無かった技術ですね。
既存建築物の、耐震改修の技術も、その辺の事も、良かったら、ショウチャンさん一緒に勉強させて下さい。

投稿: 大木 | 2009年8月31日 (月) 10時18分

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