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2009年1月27日 (火)

化学物質過敏症(CS)

毎日新聞 Webページニュース(2009年1月25日)から、お届けします。

化学物質過敏症:「家具で発症」男性と販売店側が和解

組み立て式の木材部品で作った家具で化学物質過敏症になったとして、奈良県生駒市の30代の男性が、販売したホームセンターなどを相手に治療費など約2700万円を求めた訴訟があり、ホームセンター側が200万円を支払うことで、大阪高裁で和解が成立した。03年の建築基準法改正で化学物質の使用規制が設けられたが、家具類などには課せられておらず、注目されていた。

訴えによると、男性は04年4月、木材部品を購入し、自分で組み立てて机として使い始めたが、5月に突然、じんましんが出た。さらにその後、関節部の皮膚が裂けるなどし、倦怠(けんたい)感などさまざまな症状も表れた。12月に机を撤去すると病状は好転し、男性は05年2月、化学物質過敏症と診断された。購入8カ月後の木材のサンプルをホームセンター側が調査した結果について、専門家は、室内の換気によっては化学物質のホルムアルデヒドやアセトアルデヒドの濃度が国の指針値を超えていた可能性がある、と指摘していた。

男性は06年に大阪地裁に提訴し、1審は敗訴したが、主治医や専門医は家具との関係が疑わしいと強く指摘。控訴審では高裁が和解を勧告し、ホームセンターや木材の納入業者など計4社が50万円ずつ支払うことで昨年12月、和解が成立した。

ホームセンターは「訴訟の長期化を避けるため和解に応じた」と話している。

化学物質過敏症(CS)の発症原因の半数以上が、室内空気汚染です。

室内空気汚染による健康影響は、「シックビル症候群」「シックハウス症候群」とも呼ばれています。自宅や職場、学校などの新築、改修、改装で使われる建材、塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)などが、室内空気を汚染するのです。

建築物自体だけでなく、室内で使われる家具、殺虫剤、防虫剤や、喫煙なども室内汚染を引き起こし、CSの発症原因になります。

はじめに紹介した、奈良県の男性と販売店側が和解の話は、室内で使われる家具の話しです。03年の建築基準法改正で化学物質の使用規制が設けられたが、持ち込み家具類などには今でも課せられておらず、裁判の行方が注目されていました。前に、テレビでも取り上げられていた安さで知られた、ニ〇〇の家具はどうなっているのでしょうか? ニ〇〇側で自主的にでも化学物質を出さないような製品作りをしていれば問題ないのでしょうけど?・・・私は、まだお店に入ったこと無いので詳しいことは分かりませんが、入りたいとも思いません。でも今回の訴訟は、対岸の火事では済まされないと思います。早めに対応しないと、世間からそっぽを向かれてしまう。

私達、建築に関わっている者は、建築基準法で規制されている内装材で住まい作りを行ってきましたが、現在は、クロルピリホス及びホルムアルデヒド、この二つについての規制です。確か、厚生労働省は、2002年まとめたシックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会において「個別の揮発性有機化合物(VOC)の指針値(13物質)」を発表したはず? 。03年の建築基準法が改正された時点で、クロルピリホスとホルムアルデヒドに続いて他の物質についても、後追いでも規制があると思っていましたが、いまだに追加されていません。

そんな事から、今作られている住宅。特に、大量生産されている住宅会社の建物が、内装材による化学物質汚染を防げるようになっているのかが疑問です。

私自身、今多く出回っている、建材・接着剤・塗料・左官材そしてメーカーの住設機器を、設計に組み入れて作った住まいが、室内汚染の問題を起こさないか、良く分かりません。健康な方が、新らしくした住まいで、暮らし始めてから、急に体調がおかしくなってしまった。それが、私の選んだ材料が原因でないとは、はっきり言い切る自身がありません。

現在使用を規制されている化学物質は2種類だけです。建材などに、その他どれだけの化学物質が入っているか未知数です。正しい材料の成分報告をしているかも疑問?、メーカー側が、自主的に化学物質を減らさない限り。今、化学物質過敏症の発症されている方に、使ってもらえる住まいになっていない作りであると、考える気持ちの方が強いです。

メーカー側にも、少しは同情できるところもあります。それは、自分が作った製品に責任を負わされる事(当り前ですけどね)。製品の品質・必要な強度・そして今はコストを安くしないと売れない。安全性は、食べ物ではないので一番最後になってしまいます。注意するところは、クロルピリホス及びホルムアルデヒドを不用意に使わないようにする。法律の基準(濃度が国の指針値を超えていないこと。)があるから、裁判になってもメーカー側は怖くない。現実は、そんなとこなんです。

シックハウス・化学物質過敏症などで病んでいる方たちには、今の法律は無くたって良かった程度。建材を製造するメーカー側、そして私達建物を作る側に都合のいい法律になっています。

後半を、次回にまわします。

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