前回、紹介した「虹の天使」について、Webページの内容からです。
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高木善之(たかぎ よしゆき)さん。
「平和な社会」の実現を願い、行動する日本最大級の環境NGO、ネットワーク『地球村』の代表として、12万5000人の会員に情報を発信。年間300回を越える講演、セミナー、ワークショップを全国各地で展開する。1947年堺市出身、大阪市在住。1970年大阪大学卒業後、松下電器産業に入社。自らの交通事故の体験をきっかけに「環境問題」に取り組み、1991年に創設したネットワーク『地球村』は、「美しい地球を子どもたちに」と呼びかけ、現状の社会から環境調和の社会への転換、「地球市民国連」設立構想(世界中の市民ネットワーク)を提唱。
以下、ネットワーク「地球村」代表 高木善之氏の公式Webサイトからお届けします。
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飢餓の現状
飢餓が原因で1日に4~5万人(1年間に 1500万人以上)の人が亡くなっており、そのうち7割以上が子どもたちです。
世界中には食べ物が足りないの?
「飢餓」になるのは、食糧が十分につくられていないからではありません。穀物は年間 19億トン生産されています。これは世界中の人が生きていくのに必要な量のおよそ2倍になります。
19億トン (年間穀物生産量) ÷ 62億人 (世界の人口)
⇒ 306kg (1人当たり) ※1人当たり1年間の標準量は 180kg
それでも食べ物の不足している人がいるのは、どうしてでしょうか?
たくさんの穀物はどこへ
1人当たりの食糧供給量を比較すると、日本では必要なカロリーより 26%も多く、エチオピアでは18%不足しています。
私たちのように食べるものがいつでも十分手にはいるのは、世界のおよそ2割の人だけなのです。
穀物は人間が食べるだけではなく、先進国では穀物の 6割(約4億トン)が、ウシ、ブタ、ニワトリなどの家畜のえさになっています。
牛肉1キロ作るために穀物8キロ、豚肉1キロ作るために穀物4キロ、鶏肉1キロ作るために穀物2キロを消費しています。
結果として、世界の 2割足らずの先進国にすむ私たちが世界の穀物の半分以上消費しているのです。
日本の飽食の影で…
私たちは日本人の食生活は、第二次世界大戦前とくらべると大きく変わりました。
例えば、肉や卵を食べる量は 10倍になり、えさとして使う穀物の量も急増。
現在、えさ用のトウモロコシや大豆は98%が輸入しています。
こうした穀物の消費の増加だけでなく、砂糖や植物油(ヤシ油)などのプランテーション作物を大量に輸入することで、途上国の生活にも大きくダメージを与えているのです。
外国から買っているのに捨てる国
日本の食品の約7割は、世界から輸入したものです。
私たちは年間 5800万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1(1940万トン)を捨てています。
食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量740万トンをはるかに上回り、3,000万人分(途上国の5,000万人分)の年間食料に匹敵しています。
日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1,000万トンが家庭から捨てられています。
この家庭からでる残飯の総額は、日本全体で年間11兆円。
これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額です。
さらにその処理費用で、2兆円が使われています。
日本は食糧の 7割以上を輸入しながら、世界一の残飯大国なのです。
もし日本で食料の輸入がストップすれば…
食糧輸入が途絶した場合、1年後には3,000万人が餓死すると1978年に試算されています。 (「NHK特集 輸入食糧ゼロの日」 1978年)
今は、昭和50年頃の穀物自給率(40%)より10%以上悪化し、28%になっています。
もし、今、食糧輸入が途絶した場合にはそれ以上の餓死者が出ることになるのです。
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あなたも『地球村』村人に
地球環境の現状は、一般に知られているよりはるかに深刻です。多くの市民が意識、価値観や生活を変えなければなりません。気づいた人が、自分のできることから実行、人に知らせていかなければなりません。「自分も始めよう!」という方のために、環境と平和のNGO(市民ボランティア)ネットワーク『地球村』を作りました。設立から10年以上がたち、仲間も増え、環境活動や難民支援などに成果が出始めました。いよいよあなたの出番です。どうぞあなたも仲間になってください。
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以上、ネットワーク「地球村」代表 高木善之氏の公式Webサイトの引用でお届けしました。
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