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2007年6月 8日 (金)

誤字脱字以外のミスは確認申請出し直し

自分がいやになります。

図面を書く上で計算をするなどで、間違ったら駄目だと思って注意しながらしているのに、そう言う時に限って間違えます。最近、集中力に欠けるようになったのかと思うと気がめいります。

例のマンションやホテルの構造計算偽造の問題で建築の法律が変わります。今月20日から実施されます。

具体的には、建築確認申請がえらく厳しくなります。検査態勢の強化するのと、設計士の違反を厳しくするとのことです。

構造計算偽装をした元建築士は、始めうっかりミスから耐震強度の少ないマンションを作ってしまったのかと思います。そういったうっかりミスを審査側が見つける事の出来なかった現実と、故意に構造計算書を改ざんしても仕事を得たいという欲が膨らんで、たくさんの十分な強度を持たない建物が出来てしまいました。

もう二度とおこさないために、これからの約2年間で建築の法律が大きく変わります。当然の改正だと思います。

特に設計者として、6月20日以降の確認申請からは、一切の差し替えや訂正は認められなくなります。不適合な箇所があるときには、建築基準関係規定に適合しないもの又は建築基準関係規定に適合するかどうかを決定することができないものとして取り扱われることになります。つまり、不適合な箇所がある申請は一端無効になり、訂正後に新たな申請を行うことになります。申請が出し直しになるそうです。

1.軽微な誤字脱字を除く、図面の不整合、数値の間違いは差し替え訂正を認めずに確認申請の出し直しとなる。(当初は誤字脱字も認めていなかった)

2.工事期間に計画変更した場合は工事中止し、確認申請の出し直しを要求される。 例えば、窓位置の変更に伴い壁配置を変更すれば構造計算のやり直し確認申請の出し直しとなる。

木造2階建ての場合、事前審査申請後、建築確認となりそうです。

建築確認後の、計画変更は、現確認済み証を取り下げて、再度建築確認申請出し直しという、厳しい改正になりました。

住宅の確認申請の場合、特例というのがあって、こまかい部分は建築士がチェックすればよいことになっていました。この特例がなくなります。したがって、確認申請に添付する図面は今までよりはるかに多くなります。さらに、今までは不備な点があれば、遅延通知の手紙が届いて、足りない書類や間違いの訂正をするようにとの連絡がきていたのですが、これからは、不備な申請は出し直しになるそうです。もちろんお金がかかります。

確認申請を出す前に、何も変更が無いように(法律にかかる変更、配置、構造、開口部、耐力壁)じっくり、プランを練り上げることが、必要になります。

今までのように、1週間~10日で、建築確認がおりなくなりますので、注意が必要です。

社会を取りまく法律の中でも、建築に関係する法律は、非常に多いそうです。

建築士は身につけることが多く、関係する法律も理解していないと、この先の締め付けは大変厳しいものになると思います。

法律といえども全てのケースに当てはまることはなく。今までの事例でも、どう解釈するかで、審査及び現場検査員の方などの意見がわかれることがままあります。行政・検査機関によって微妙に意見が違う事も多く、図面を作ることを仕事にしている私達設計者側は、全ての内容で気を配らないと書類審査・許可までの時間とお金がかかります。その辺を考えると、これからの確認申請手続きがどうなっていくのか不安があります。

言えることは、この先も、プロで無くっては確認申請は出せないと言う事ですねー。

今回の法律改正は、正直、こたえますねー

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コメント

たしかにうっとーしー感じですね
でも、逆を言えばしっかりやれるトコロはチャンスが
広がると言う事ですよね
次の峠越えの為の大切な時期なのかもしれません^^

投稿: ヨシダデス+   +   +   吉田登志幸 | 2007年6月13日 (水) 07時01分

木造2階建てなどの四号建築物は構造の検討が不要だと考えている人がいるのも現実。
500㎡以下、2階建て以下の木造建築物等で、建築士の設計したものについては、構造設計に関する部分について、設計者の技術水準を勘案し、建築主事の審査を要しないという規定があるからでした。

その辺も、キッチリやってきた人は大きな混乱がないと思いますが。
断熱パネル等の中には壁倍率ゼロという物も有ります。そちらの利用工務店さんは早めに対応しないと、大変な事になります。

まぁ~…他の人の事は気にしないで
自分がしっかりしていれば、これからも住まい作りに関わって行けると思いますので、弱音を吐いてばっかりいないでがんばります。

投稿: 設計屋 | 2007年6月13日 (水) 08時32分

今回の法改正に関して、
私たちもいろいろ、確認申請業務の
実務問題や対応の状況について
調べております。

非常に設計者様のご正直な現場での
実務状況が伝わり、助かります。

雑文失礼いたしました。

投稿: satoh | 2007年6月15日 (金) 15時25分

特殊建築物は関係する法律も多いので、
設計する上で少し気が重いです。


木造住宅でも、許可後の変更(今まで軽微な変更として認められていた内容までも)が、全て確認申請出し直しになってしまうのでは、
結果的には、建築主さまの費用負担になります。
それって本当に、建築主さまの財産を守っている事になっているのかが疑問です!

どんどん締め付けが厳しくなると、かえって、無届けで工事をするとかで分からない所で、強度の足りない建物が増えたりするかも知れません。
世の中に、危険な建物を作らない目的で改正されるなら、木造住宅程度の規模の建物なら、他にもっとする事が有ると思います。
設計及び工事に関わる建築士の中で、正しい知識を持たない者を早く無くす方が最も良い事だと思います。
それには、既存建築士のチェックをした方が、「国民の生命、健康及び財産の保護が図れます」

投稿: 設計屋 | 2007年6月15日 (金) 19時04分

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